全パート一人で歌ってみた「Il bianco e dolce cigno(白く優しき白鳥は)」

さて、皆様どもども!こんりるり~^^ツーサイドクリエイター・リュイールです。

今回のテーマ:全パート一人で歌ってみた「Il bianco e dolce cigno(白く優しき白鳥は)」

ごゆっくりどうぞ~!

◎はじめに

今回歌っていくのは、16世紀のイタリアン・マドリガーレ「Il bianco e dolce cigno」…。

◎楽曲リンク

YouTubeにて動画を配信中。

◎楽曲情報紹介

○タイトル「Il bianco e dolce cigno」
○作詞:Alfonso d'Avalos(アルフォンソ・ダヴァロス)
○作曲:Jacques Arcadelt(ジャック・アルカデルト)

○All Part Vocal&MIX&Mastering:LuiRe:
○Illustration:PixAI
○動画:Lied
○動画素材:サクソラまてりある[https://39sora.com/]
(敬称略)

◎制作にあたって

この曲を歌おうと思ったキッカケに関する雑記みたいなものをつらつらと。

この曲との出逢いは、約1年前にさかのぼります。とある発表会にて演奏することになった曲です。

発表会を終えた後もこの曲のメロディーや雰囲気がずっと心に残っておりまして、いつか他の人たちと歌いたいな~、と思いながら過ごしていました。

そして…時は流れ。僕は光栄なことに、全日本合唱連盟主催の合唱キャンプ「第15回JCAユースクワイア」の一員に選ばれまして。
超ハイレベルな合唱曲を、楽譜とにらめっこしながら頑張って仕上げてきました。

3/27、岡山県、倉敷で本番ですよ、本番!!!!!!!!合唱ヲタク、全員集えぇぇぇぇぇ!!!!!!!(クソデカボイス)


…そんな宣伝はさておき。こんな風に合唱曲ズブズブになってたら。ふ、と…この曲が頭をよぎったわけです。

心の声「…そういえば、この曲、アルト歌ったよな…懐かし」
心の声「…そういえば、この曲、ソプラノそんな高くねーな?」
心の声「…そういえば、この曲、バスの最低音も僕一人で出るぞ…?」

心の声「…この曲、全部僕の声で多重録音したらどうなるんだろう???

ということで…早速、録音。

心の声「………これは、イケる」


確信に、変わった瞬間でした。

◎制作陣コメント

=from LuiRe:=
まず、この曲がどんな曲か知らない人のために、僕の解釈にはなりますがプチ解説をします(間違ってたら優しく教えてネ)。

この曲は、1500年代の無伴奏イタリアン・マドリガーレです。もっと分かりやすく言うと、めっちゃ古くて(ルネサンス期)、伴奏がない、イタリア語の対位法(ポリフォニー)的な合唱曲、ということです。
聴いていただくと分かりますが、何だか教会で歌われそうな雰囲気ですよね。

詳しく見ていきましょう。

・歌詞
歌詞は全てイタリア語です。

白鳥は、死に際にもっとも美しく歌うといわれています。冒頭の部分の歌詞ですね。
その後、白鳥は孤独に(絶望の中で)死ぬが、語り手である「私」は、幸福(beato)のうちに死ぬ、と続きます。

白鳥の死と自身の死とを対比させた、二面性の宣言です。

また、それだけではなく。
16世紀のイタリア文学や音楽において「死(moro / morte)」という言葉には、単なる終焉ではなく「愛の絶頂、エクスタシー」という強い比喩が込められているといいます。

最後の重ね合わさっていくフレーズは、生命が終わる苦しみではなく、抗いがたい悦楽への没入を意味しているのです。

僕はこの耽美な官能に満ちた世界観に魅せられました。

・音楽
楽曲の形態や、僕がこれから志す音楽のカタチは、また改めて記事にします。今回は、この楽曲の聴きどころについて語っていきますね。

まず、00:48~の箇所。ここが明らかにポリフォニーになっています。まずソプラノ、次にアルトとテノール、さらにバス、追うようにテノールが織り重なります

そして、アルトのsus4、B和音からのEm!!!!!!ココが文句なしで一番カッコイイ!!!!!!!!!!!!!マジで、切ねぇぇぇぇぇぇええええ!!!!!!!!ふつくしすぎるぅぅぅううう!!!!!!!!


…おっと失礼、取り乱してしまいましたゴメンナサイ(;´Д`)…まぁ、カチッとハマって、ばーんと落ち着いてんだな~、ぐらいに思ってくれれば(語彙力uuuuu)

あとは、やっぱラストですよね。最後の「Di mille」地帯。各パートが「ラ、レードシーラソ」というフレーズを、それぞれ追いかけるように重ねてゆく。

これぞポリフォニーの真髄です。

話はさらに変わりまして、調性の話。
この曲を、僕はG durで歌いました。しかし、他の団体はF dur(-2)で歌っていまして…ネットではこちらが主流?らしいです。


あのキングスシンガーズも、F durで歌っていました。
こちらも、ぜひ聞いてみてくださいね。


F durは、一般的には温かみがある調として知られています。色で例えると、夕日のような深い橙色でしょうか。
しかし、この曲の清廉でありながらも耽美な世界観を表現するには、もっとこう…湖畔の、深いながらも澄んだ青色のような、クリアで透き通ったニュアンスが欲しいと考えたので、G調で歌いました。

ちなみに、先ほど登場した「Em」という和音は、G調で言うところの平行調、ホ短調のⅠの和音にあたります。こういうところ、実にルネサンス期の曲らしいですよね。

・ミキシング
素でも結構聴けましたが、やはり調整すべきところは整えました。ピッチやタイミングは数ミリ単位の作業を加え、リヴァーブは深めに、パンニングにもこだわりました。

・つまり…
詳細は今は割愛しますが、最終的に生まれたのは、、、

「クリスタルのような、超高純度の響き」


本来、複数の人間が対話するように、リアルタイムで紡ぐのがポリフォニーの「醍醐味」です。しかし今回は、G2からD5という広大な音域を、すべて自分一人の声で多重録音し、ポップスの流れを汲むミキシングで整音するアプローチをとりました。

同一人物から放たれる寸分違わぬ倍音構造を持つ声が重なり合うことで、いわゆる通常のアンサンブルでは到達し得ないハーモニーが生まれます。

「一人でありながら、ポリフォニー」という矛盾。


これは、16世紀の「古典」に、2026年のエンジニアリング技術と、僕自身という「楽器」をぶつけた、合唱界へのアンチテーゼ、静かなる革命…なのです。


=from Ruhe=
こんりるり~!ルゥエです。
今回はまったく出番なし!うぇ~ん…( ノД`)
てことで、まったねぇ~…( -ω-ฅ).。.:*

=from Lied=
こんりるり。リィトだ。

今回は時間が時間!イラストはPixAIというサービスに丸投げ!!!!!!白鳥を描いてもらいました。

以上!!!!!!!!!!!!!!俺も言うことねぇぇぇぇぇええええ!!!!!!(卒倒)

…とまぁ、こんなもんかな( ー`дー´)キリッ

◎終わりに

JCAユースクワイアへの参加で、もっと自分の音楽を深化させていきたいところですね~。

今回も記事をご覧頂き、ありがとうございました!良かったらYouTube上の動画も見てやって下さいね(*´꒳`* )

コメント

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