カバー曲「葬送の旋律」を歌ってみた

皆様こんにちはこんばんは!大学生音楽系YouTuber、さきまふぃんと申します。

今回のテーマ:カバー曲「葬送の旋律」を歌ってみた

ごゆっくりどうぞ~!

◎はじめに

カバー曲制作第4弾。今回歌っていくのは、ムーン・ベース13"庭園"を舞台に、幽霊とアンドロイドが紡ぐ物語「ムーン・ゴースト」の主題歌である「葬送の旋律」…。

◎楽曲リンク

YouTubeにて動画を配信中。

◎楽曲情報紹介

○タイトル「葬送の旋律」
○作詞:石川泰
○作編曲:山口たこ
○歌:紫咲ほたる
○参加ゲーム作品:「ムーン・ゴースト」
○ゲーム制作会社:Purple software
○クレジット表記:(c)Purple software

○Cover Vocal:さきまふぃん×ちなねぇ
○MIX:さきまふぃん
○イラスト:ちなねぇ
○動画:さきまふぃん
○ロゴ:ちなねぇ
○動画素材:OKUMONO+V
○同上:Y
○フォント:mikannoki-font「ゆずの木楷書・ボールペン/サインペン」
(敬称略)

○本家様MVはこちら

◎カバー制作にあたって

このカバーに寄せて、この曲をカバーしようと思ったキッカケに関する雑記みたいなものをつらつらと。

まず「ムーン・ゴースト」との出逢いは唐突に。YouTubeで音楽を聴いていたところ、突如としておすすめに出てきたのですが、何だか透明感のある絵柄映る女性のどこか物憂げにも見える微笑ムーン・ゴーストというワードに興味を惹かれ、聴いてみました。
するとどうでしょう。

僕の楽曲の性癖にドストライクでした!!!!!!


そしてそのままの流れで公式サイトも見てみたりしましたが、設定の数々がグサグサ自分に刺さってきたんです(ちなみに当時は18歳以上になってたので、見ても大丈夫…ですよね苦笑)。ということで、ここまでは単に「いい曲だな~」という認識だったんです。

ここまで、は。


2025年3月末、祖父が亡くなった…という話は、以前ブログに書いた通りです。大学で進級し、祖父の死を悲しむ間もなく多忙な日々を送り、僕の精神はどんどん疲弊していきました。5月初頭に、ようやく落ち着いてきて、ブログを書けるかな…という感じになったくらいです。と、ここまでで自分を落ち着かせるために聴いていたのが「葬送の旋律」だったというわけです。
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…Purple software様に「カバーしたい」とメールをお送りしたのは4月中旬。それまでの間、一日に何度も何度もリピートして聴き込み、どんな風にカバーしようかとずっと考えておりました。

まず真っ先に考えたのは声域ですかね。原曲では紫咲ほたるさんという女性のシンガーが歌唱しておりましたが、僕の中の人は男性なわけで。。。どうしようか結構悩みました。考えたのは「キー変更で僕が全部歌いきる」のと「キーはそのままでオクターブで僕とちなねぇが交互に歌う」の二つ。最終的には「僕もちなねぇも祖父のことが大好きだったから、二人で悲しみ、二人でこの歌を祖父に送ろう」という考えに落ち着き、後者の考えを通しました。…結局、中の人が出さなきゃいけない声域は何と約3オクターブとかいうバケモノじみたレンジになっちゃいましたが(苦笑)

また、本作の主人公セフィラ・ダアトは、鶴屋春人さんという方が一人で3種類の声を使い分けて収録されたということで、そこにもリンクするものを感じまして、、、「じゃあ僕も一人二役やっちゃえばいいじゃん!!!」というノリとノリとノリでカバーを決行したという裏話もあったりしますね。ですが、やっぱり声優さんってすごい。。。僕もまだまだ、女声上手く出せるように精進精進。。。
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ちなねぇには、ロゴとイラストを描いてもらいました。ここから先は、彼女に解説してもらいましょう。

☆はいは~い!ちなねぇです。今回は、ロゴとイラストを描いたよー!

先に出来たのは、ロゴだったな~。。。デザインの大枠を決めるのにはMicrosoft CopilotっていうAIを使ってみたりもしたけど、結局は自分で描いたよ。ポイントは、葬の横の棒をみょーーんって伸ばしてみたとこ!あとは、棒の端っことかキラキラさせてみたりしたよ。

イラストは、もともと人物の辺りのアップみたいな構図だったんだけど、私の画力が足りなくて星空をメインに変えた感じかな。ポーズとるのも大変だったし、そこから描き込もうとしたらどんどんぐっちゃぐちゃになっていっちゃって、、、これはもう仕方なし。俯瞰的な背景で誤魔化しちゃいました…(笑)この辺は、もっと画力ある人に頼んだほうが良かったのかな…。

ちなみに、最初に描いてた構図の原画は2週間ぐらいかかってたけど、構図を変えて描き直したら1時間弱で完成しちゃったよ。。。たまには視点を変えてみるって大事だね☆

てことで、まったね~( •ω•ฅ).。.:*♡
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てな感じで、この辺で。

◎楽曲の研究

さて。カバーを終えてからこのブログ記事書いてるわけですが…「ムーン・ゴースト」の公式サイトからは「開発コラム」ということで、制作陣のコメントが読めるんです。「やったぁ!」と浮かれてブログ書きながら読んでたんですが、その中で「ディレクター 小梅蓮」さんのコメントが気になりました。

 「前作とは雰囲気も大きく変わった楽曲となっております。透き通った綺麗な歌声で奏でる美しいメロディラインとコーラス。
 正直凄すぎて何が起きてるのか分からないです。プロの解説求む。」
 -<主題歌について>より一部抜粋

「プロの解説求む。」「プロの解説求む。」「プロの解説求む。」…。

てことで、僕自身アマチュアの域は出ませんが(プロじゃなくてゴメンナサイ!)、独自の解釈を交えつつ楽曲について「何が起きているのか」を語っていこうかなと思います!!!
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この楽曲で使われているパートは「ボーカル」「コーラス(副旋律)」「ピアノ」「アコースティックギター」「ドラム」「エレクトリックベース」「ストリングス」「グロッケンシュピール(?)」「竜笛?みたいな笛の音」「エレキギター」「鈴」「ボンゴ?」などがあります。基本的にアコースティック系の楽器が多く、この「ムーン・ゴースト」の世界観に凄くマッチしてるんですよね。これらの楽器の特徴として、聞き手に寄り添う感じ、というのがあるような気がします。だから、楽曲全体が柔らかな印象になり、聞き手を引き込んでいくんだと思います。対して、後半の間奏地帯。エレキギターのソロパート、もうカッコ良すぎ惚れる!!!///…とまぁ、コレが楽曲にメリハリを生み、引き締め感となっているのでは、とも感じました。
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そして、拍子の話。この曲は基本的に3拍子。ですがカウント的には3拍子をまとめて1拍と捉え、それを2拍とする「8分の6拍子」とする方が自然かなって感じです。全部「1、2、3、1、2、3!」ってやると大変ですが「1、トン、トン、2、トン、トン…」とする方が聞きやすく感じると思います。さてここで、、、3拍子がもつイメージは「回転」です。それこそワルツは回転の舞曲ですよね。どこかワルツチックな「葬送の旋律」も、聞いていると身体が自然と左右に揺れませんか?
また、エレキギターの間奏地帯は3+2の5拍子になっている箇所があります。これは8分の6拍子から1拍分食って進行しているということなんですが、これにより「どんどん先に展開していく」ような、勢いのあるイメージが得られるのではないでしょうか。
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次に、副旋律の話。副旋律(対旋律とも)とは、主旋律(いわゆるメロディー)に対して副次的に構成された別のメロディー(ハモリというと分かりやすいかも)のことですね。一般的には、和音の中でメロディーの音に対し心地よく聞こえる一定の関係をもつ音が選ばれるのですが、この曲では、少し「???」となるような音も選ばれているんです。
また、歌詞が織り込まれていたりする(Bメロの「最後まで~(最後まで~)」の所)のも、ボリュームアップに繋がっていると考えます。その他のコーラスは、音が伸ばされることで、instと一緒に和音を構成している感じになります。その組み方も人それぞれで、ここは作曲者や編曲者の好みに結構左右されますね~。
僕のカバーの中では、聴き込みをしたにもかかわらず脳内で上手く譜面にしきれなかったのもあり、割と「それっぽく」再現したものになります。一部原曲とは違った副旋律になってたりします。。。完璧なカバーを求めてた皆様、ご容赦下さい(*- -)(*_ _)ペコリ
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最後に、調について話して終わりにしましょう。音楽には「調」というものが存在します。詳しくは割愛しますが、その曲全体の「色」を決めるようなものと思ってくだされば分かりやすいでしょうか。「葬送の旋律」では、その調が移り変わる「転調」という技法が何度も何度も多用されています。これにより、色彩豊かな楽曲観、世界観が展開されているわけです。
一例として、サビの転調を見てみましょう。「崩れ落ちる~」は、シャープ一つ分、ト長調という調です。


サビ後半では、これがフラット四つ分、変イ長調という調に変わっています。


これは、主音(その調におけるドの音)が、ソからラ(フラット)に移り変わったということを表します。メロディーや和音全体が、ピアノで言う黒鍵一つ分…つまり半音高くなったということですね。ポップスではよくある転調の仕方なのですが、一度別の和音を経由することで、無理のない、非常に滑らかな転調となっています。このような転調が、曲全体で目まぐるしく起こっているということです。数えてみたら10回は下りませんでしたスゴイデスネ。。。この曲を聴いた印象が「凄すぎて何が起きているか分からない」というものになるのは、主にこの転調によるものだと、僕は考えます。ちなみに、僕は転調が大好物だったりします(苦笑)
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以上、一アマチュアによる楽曲解説をさせて頂きました。。。

◎終わりに

今回、カバーをご快諾いただきinstデータを提供して下さいました、Purple software様ならびに、動画素材を利用させていただいた皆様、誠にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。またご縁がありましたら、ぜひPurple様の楽曲をカバーさせて頂きたく思います。

次は何を歌ってみようか、何を作曲してみようか、、、これからも活動、頑張りまーす!

今回も記事をご覧頂き、ありがとうございました!良かったらYouTube上の動画も見てやって下さいね(*´꒳`* )

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